ホーム › 採用コラム

美容学生の内定辞退を防ぐ。内定から入社までの半年間、何をどう連絡するか

 株式会社セイファート

学生とスタッフが一対一で面談している場面
学生とスタッフが一対一で面談している場面

連絡が無いこと自体が、学生にとっては情報になります。

秋に内定を出して、入社は翌年の4月。美容学生の採用では、この約半年の空白があります。しかも間に国家試験が挟まるので、サロン側は「邪魔をしてはいけない」と連絡を控えます。

気づかいのつもりが、学生のほうには「忘れられているのかもしれない」と届く。内定辞退の多くは、この半年で決まります。

内定から入社までの連絡の組み立て方をまとめました。

なぜこの半年が危ないのか

内定を受けた学生の気持ちは、ずっと同じではありません。

内定直後は、ほっとして気持ちが高いところにあります。 ところが時間が経つにつれて、こうなっていきます。

  • 友達が別のサロンに決まり、話を聞くうちに比べ始める
  • 学校の先生から「もう一度考えてみては」と言われる
  • 国家試験の勉強で、将来のことを考える余裕がなくなる
  • 卒業が近づき、不安が大きくなる
  • サロンから何の連絡もないので、本当に歓迎されているのか分からなくなる

最後のひとつが効きます。連絡が無いことは、無言ではありません。「忘れられているのかもしれない」という意味を持って届きます。

一般企業向けの内定者フォローの記事はたくさんあります。 ただ、美容学生には事情が違う点が2つあります。

  1. 国家試験がある。 一般の学生にはない大きな山が、入社の直前にあります
  2. 友達が全員、同じ業界に行く。 美容学校では、クラス全員が美容師になります。「あの子のサロンはこうだった」という比較が、日常的に起こります

国家試験とどう付き合うか

いちばん迷うところだと思います。 「勉強の邪魔をしたくない」という気持ちは正しいのですが、連絡を止めるのは逆効果です。

やるべきなのは、止めることではありません。負担にならない形に変えることです。

❌ 負担になる連絡 ⭕️ 負担にならない連絡
「返事をください」と求める 読むだけで済む内容にする
入社後の課題や事前学習を出す 試験が終わってからにする
長い文章を送る 2〜3行で終える
「頑張ってますか」と進捗を聞く 「応援しています」とだけ伝える

試験の前に送るなら、応援の一言で十分です。返事を求めない形に。

「試験までもう少しですね。無理のないように。終わったら、またお話しできるのを楽しみにしています」

そして、試験が終わった直後は必ず連絡してください。 ここは気持ちが大きく動くところです。 うまくいった学生も、そうでない学生もいます。「お疲れさまでした」の一言があるかないかで、印象が変わります。

試験の時期や日程は年によって変わります。 その年の日程を確認してから、連絡の予定を組んでください。

半年間の組み立て方

目安としての流れです。サロンの事情に合わせて加減してください。

時期 送る内容 ねらい
内定の直後 条件を文字で送る。入社日、勤務時間、給与の仕組み、研修の予定 あとで「聞いていない」が起きないように
2週間後 「ご家族にはお話しできましたか」「何か気になることはありませんか」 迷いを早く拾う
1〜2か月後 内定者が集まる機会(食事会、サロン見学、先輩との顔合わせ) 顔を合わせると辞退しにくくなる
試験の前 応援の一言。返事を求めない 忘れていないことだけ伝える
試験の直後 「お疲れさまでした」 いちばん気持ちが動くところ
卒業前 入社初日の案内。集合時間、持ち物、服装 不安を減らす
入社の前日 「明日お待ちしています」

この表で大事なのは、空白を作らないことです。 内容の濃さより、途切れないことのほうが効きます。

条件を文字で送る

内定の直後にやってください。 口頭で伝えただけでは、受け取り方がずれます。

  • 入社日
  • 勤務時間、休日、シフトの決め方
  • 給与の内訳(固定給・手当・交通費)
  • 試用期間の有無と、その間の条件
  • 入社後の研修の流れ。アシスタント期間はどのくらいか
  • 練習や講習の時間の扱い

とくに「スタイリストになるまでの道のり」。 美容学生がいちばん気にするところです。

「うちは平均で何年目にデビューする」「どういう段階を踏む」を具体的に伝えてください。 ここが曖昧なサロンは、あとで比べられたときに弱くなります。

顔を合わせる機会をつくる

内定者が集まる機会を1回でも作れるかどうかで、辞退率は変わります。

  • 内定者だけの食事会
  • 入社予定のスタッフとの顔合わせ
  • もう一度のサロン見学

理由は単純です。知っている人がいる場所からは離れにくく、同期になる学生と顔見知りになると「あの子も行くなら」という気持ちが働きます。

大がかりなことは要りません。定休日に1時間、お茶を飲むだけでも違います。

辞退の兆しに気づく

辞退する学生は、たいていその前に信号を出しています。

  • 返信が遅くなる(これまで当日だったのが、3日後になる)
  • 返事が短くなる(「はい」「ありがとうございます」だけになる)
  • 集まりを断る理由が、だんだん曖昧になる
  • 既読になるが返事が来ない

ひとつでも当てはまったら、文字ではなく話をしてください。 電話でも、会ってでも構いません。

「何か気になっていることはありませんか。いま決めかねていることがあれば、聞かせてください」

ここで引き止めようとしないでください。 迷いの中身を聞くほうが先です。 条件の認識がずれているだけなら直せますし、本当に合わないなら、早く分かったほうがお互いのためです。

気づくためには、誰からいつ返事が来たかが見える状態になっている必要があります。 担当者の頭の中にあるだけでは、遅れに気づけません。

入社した日で終わりではありません

内定辞退を越えても、入社から3か月がもう一つの山です。

ここは中途採用と共通するところが多いので、採用した美容師が3か月で辞めるにまとめています。新卒でも、1週間・1か月・3か月で区切って話を聞く考え方は同じです。

内定者への連絡をLINEで続ける

私たちが提供している「QJ Manager」は、サロンのLINE公式アカウントにつないで使う採用管理ツールです。 内定から入社までの期間では、次のように使えます。

  • 卒業年度で絞り込んで、その学年だけに送れます。1年生に「内定者向けのご案内」が届くことがありません
  • 選考の段階(内定・入社予定など)で絞り込めるので、内定者だけにまとめて送れます
  • 決めた条件をLINEで送れば、学生の手元にも記録が残ります。「聞いていない」が起きません
  • やり取りが1人ごとにまとまって残り、最後に返事が来た日が見えます。返信が遅くなってきた学生に気づけます
  • 対応した担当者を記録でき、担当者が休みの日でも他のスタッフが状況を見て返せます
  • 面談や集まりの予約は、登録済みの枠から本人に選んでいただけます

やり取りの記録は2年残ります。 見学に来ていただいたときの会話を、内定を出したあとでも読み返せます。

まとめ

  • 内定から入社まで約半年。間に国家試験が挟まり、連絡が途切れやすい
  • 美容学生に特有の事情が2つ。国家試験と、クラス全員が同業界に行くこと
  • 試験の時期は連絡を止めるのではなく、返事を求めない形に変える
  • 試験が終わった直後は必ず連絡する
  • 内定直後に条件を文字で送る。とくに「スタイリストになるまでの道のり」
  • 顔を合わせる機会を1回作る。知っている人がいる場所からは離れにくい
  • 返信が遅く短くなったら、文字ではなく話をする。引き止める前に、迷いの中身を聞く

いま内定を出している学生に、最後に連絡したのはいつでしょうか。 1か月空いていたら、それはもう「待っている」ではなく「放っている」に近いのかもしれません。

LINEで見学予約と採用を自動化する「QJ Manager」

初月無料・初期費用0円。店舗数に合わせたシンプルな料金で、LINE公式アカウントがあれば数日で始められます。

お問い合わせ・無料トライアルサービスの詳しい紹介を見る →