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内定を出したのに、返事をもらえないとき

 株式会社セイファート

内定者からの返事を待っている採用担当者のイラスト
内定者からの返事を待っている採用担当者のイラスト

内定を出して、返事を待っている。1週間経っても連絡がない。

こちらから聞くと「もう少し考えさせてください」。そのまま辞退、ということがあります。

相手は、ほかも見ています

当たり前のようですが、ここを忘れると打ち手を間違えます。

学生も求職者も、あなたのサロンだけを見ているわけではありません。 ほかの内定、まだ見学していない店、場合によっては美容以外の道。そういった選択肢と並べて考えています。

交渉の分野では、相手が持っているいちばん良い代わりの選択肢をBATNAと呼びます。合意できなかったときに相手が取る道、という意味です。

返事が来ないのは、迷っているからではなく、ほかの選択肢と比べている最中だからかもしれません。

条件だけ上げても、決まらないことがあります

返事が来ないと、給与を上げようかと考えがちです。

けれど相手が比べているのが給与でないなら、上げても動きません。しかも一度上げた条件は、入社後に戻せません。

値引き以外で選ぶことは、買い物でも経験があると思います。同じ商品でも、今日すぐ手に入るほうを選ぶことがある。保証が長いほうを選ぶこともある。価格を動かさずに、価値を足す方法があります。

費用のかからない材料

サロンの採用で、値引きにあたらない材料を挙げてみます。

  • デビューまでの道筋を、具体的な月数で示す
  • 担当者を決めて、入社まで連絡が途切れないようにする
  • もう一度見学に来てもらう。今度は別の店舗で
  • 先に働いている、同じ学校の卒業生と話してもらう

どれもお金はかかりません。相手が何を迷っているかによって、効くものが変わります。

だから、聞くことから始まります

迷っている理由を知らないまま材料を並べても、当たりません。

聞き方は難しくないと思います。「ほかにも見ているところはありますか」「何が決め手になりそうですか」。失礼な質問ではありませんし、聞かれて困る人も多くないように思います。

答えが「家から近いほうがいい」なら、こちらが出せる材料は変わります。「技術を早く覚えたい」なら、また別です。

こちらにも、代わりの道があります

相手だけではありません。サロン側にも選択肢があります。ほかの候補者、今回は採らないという判断、来期に回す。

これを持っていないと、どんな条件でも飲んでしまいます。 1人に賭けた状態で交渉すると、合わない人を無理な条件で採ることになりかねません。

採用管理表で、同じ段階にいる候補者が何人いるかを見えるようにしておくと、ここが落ち着きます。1人しかいないと分かっていれば、早めに別の入口を動かせます。

期限で追い込まないこと

返事を急がせたくなりますが、一方的に期限を切って迫るのは避けたほうがよいと思います。

その場で承諾をもらえても、気持ちは残ります。入社してから辞めるか、周りに話すかのどちらかです。美容の世界は狭く、学校にも話は伝わります。

期限を伝えるなら、理由を添えて。「ほかの方の選考もあるので、◯日までにお返事をいただけると助かります」。これなら、相手も段取りを立てられます。

まとめ

  • 相手は、ほかの選択肢と比べている
  • 条件を上げる前に、何を比べているのかを聞く
  • お金のかからない材料が、いくつもある
  • こちらにも代わりの道を持っておく
  • 期限で追い込まない

こちらが取れる道を持っておくことが、結局いちばん効くのだと思います。

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