採用した人を、誰がどう育てるか決まっていないとき

採用が決まると、ひと安心します。
けれど入社日が近づいて「誰が見る?」という話になり、結局その日に手が空いていた人が見ることになる。そういうことがないでしょうか。
続くかどうかは、最初の1か月で決まりやすい
入社してすぐの時期は、本人が「ここでやっていけるか」を判断している期間でもあります。
このとき判断の材料になるのは、技術でも給与でもないことが多いようです。
- 名前を覚えてもらえたか
- 分からないことを、誰に聞けばいいか分かるか
- 今日やることが、朝のうちに分かるか
どれも大きな話ではありません。けれどここが曖昧だと、毎日少しずつ消耗します。
誰が見るかを、入社前に決める
「みんなで見る」は、実際には誰も見ていない状態になりがちです。
決めるのは1人で構いません。その人が全部教えるという意味ではなく、困ったときに最初に聞く相手を決めるということです。
決めたら、本人にも周りにも伝えておきます。伝えていないと、新しく入った人は毎回「誰に聞けばいいか」から考えることになります。
最初の30日を、週で区切る
細かい計画は要りません。週ごとに「何ができていればよいか」だけ決めておきます。
| 決めておくこと | |
|---|---|
| 1週目 | 店の1日の流れ、道具の場所、スタッフの名前 |
| 2週目 | 任せる作業を1つ。できたら増やす |
| 3週目 | 分からなかったことを聞く時間を1回 |
| 4週目 | 次の1か月で何を目指すかを一緒に決める |
3週目の「聞く時間」を、必ず入れてください。 入ったばかりの人は、自分から時間をもらいにくいものです。こちらから枠を作らないと、疑問は溜まったまま残ります。
やってはいけない任せ方
いくつか、避けたほうがよさそうなものがあります。
- 見て覚えてもらう、だけにする … 何を見ればよいかが分かりません
- 忙しい日に初日を設定する … 誰も説明できません
- 教える人を毎日変える … 言われることが変わって混乱します
- 入社前の連絡を止める … 詳しくは内定を出したのに、返事をもらえないときに書きました
中途は、別の難しさがあります
経験者は、すぐ戦力として扱われがちです。
けれど前の店とやり方が違えば、最初はできないことがあります。できて当然という前提で任せると、聞けないまま進むことになります。
中途の受け入れについては採用した美容師が3か月で辞めるにまとめました。
求人票に書いたことと、合っているか
入社前に伝えたことと、実際が違うと差が生まれます。これは採用できたのに、すぐ辞めてしまうときに書いたとおりです。
「教育体制が充実」と書いたなら、誰が・いつ・何をするのかが決まっている必要があります。 書いた側が決めていないと、入った側は「話が違う」と感じます。
まとめ
- 続くかどうかは、最初の1か月で決まりやすい
- 最初に聞く相手を1人決めて、本人にも周りにも伝える
- 30日を週で区切り、何ができていればよいかだけ決める
- 3週目に、聞く時間を必ず作る
- 求人票に書いたことと、実際を合わせる
採用にかけた費用は美容室の採用にかかるお金のとおりですが、辞められると、そのすべてがやり直しになります。
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