1年生と2年生が同時に動く秋。美容学生への連絡を卒業年度で分けて続ける方法

連絡が止まるのは、書く気がないからではありません。送り先が分かれていないからです。
秋は、美容室の採用でいちばん学年が混み合う時期です。2年生には内定を出し、1年生は見学に来はじめる。同じ月に、まったく違う段階の学生と向き合うことになります。
ところが多くのサロンでは、学生の連絡先が1つのまとまりになっています。1年生も、内定を出した2年生も、去年フェアで会ったきりの方も、同じ名簿の中にいます。
この状態で一斉に送ろうとすると、どちらにも当てはまる文面を探すことになります。「秋も元気に過ごしていますか」「ご不明な点があればご連絡ください」。送ったところで、誰も動きません。
かといって1人ずつ送るのは、手が足りません。結局その月は何も送らなかった、ということになります。送り分けができないサロンは、送らなくなります。
学年を分けて管理し、それぞれに合った連絡を続ける方法をまとめました。
学年によって、やることがまったく違う
同じ秋でも、1年生と2年生では段階が3つ以上違います。
| 1年生の秋 | 2年生の秋 | |
|---|---|---|
| 学生の状態 | サロンを知り始めたところ | 内定が出ている/出る直前 |
| 次に起きること | 見学、サロン選び | 国家試験、卒業、入社 |
| サロンがやること | 知ってもらう、見に来てもらう | 気持ちをつなぐ、辞退を防ぐ |
| 送る内容 | サロンの雰囲気、スタッフの様子、見学の案内 | 入社までの流れ、条件、応援 |
| 送る頻度 | 2〜3か月に1回で十分 | 月1回以上 |
| 入社まで | 約2年半 | 約半年 |
いちばん違うのは、残り時間です。
2年生には半年しかありません。濃く、頻繁に。
1年生には2年半あります。薄く、長く。ここで送りすぎると、入社のずっと前にブロックされて、いちばん大事な時期に届かなくなります。
「卒業年度」で分ける
学年で分けようとすると、毎年ずれていきます。今年の1年生は、来年には2年生です。「1年生グループ」という箱を作ると、毎年中身を入れ替える作業が発生し、必ず漏れます。
そこで、卒業年度(何年の春に卒業するか)で分けてください。
| 分け方 | 2026年秋 | 2027年秋 |
|---|---|---|
| ❌ 学年 | 「1年生」の箱を作り直す必要がある | 入れ替え作業が毎年発生 |
| ⭕️ 卒業年度 | 2027年卒=2年生、2028年卒=1年生 | 手を入れなくても、そのまま正しい |
卒業年度は本人にとって変わらない情報なので、一度記録すれば、あとは何もしなくて済みます。「2028年卒の方にだけ送る」と指定すれば、その年に1年生だった学生がそのまま対象になります。
専門課程が2年とは限りません(通信課程や、3年制の学校もあります)。学年から逆算せず、本人に卒業年度を聞いて記録するのが確実です。
最初に聞いておくこと
連絡先を交換した時点で、この3つだけは必ず聞いてください。
| 項目 | なぜ必要か |
|---|---|
| 卒業年度 | 送る内容と頻度を決める、いちばんの軸 |
| 学校名 | どの学校との関係が強いかが分かる。先生への挨拶にもつながる。表記ゆれに注意 |
| 知ったきっかけ | 次にどこへ力を入れるかが決まる |
全部を一度に聞くと重く感じられるので、友だち追加の直後に短い質問として聞くのが自然です。あとから聞こうとすると、まず聞けません。
「知ったきっかけ」は見落とされがちですが、これが無いと翌年の判断ができません。就職フェアなのか、学校の求人票なのか、Instagram なのか、友達の紹介なのか。1年たってから「今年はどこが効いたのか」を振り返るときに、これだけが手がかりになります。
学年ごとに、何をどのくらい送るか
1年生(入社まで約2年半)
目的は、忘れられないことだけです。選考の話はまだ早すぎます。
- 2〜3か月に1回
- サロンの近況、スタッフの日常、イベントの様子
- 季節の挨拶程度でも構いません
- 見学はいつでも受け付けている、と添える
写真が1枚入っているだけで、読まれ方が変わります。文章は短くて構いません。
2年生(入社まで約半年〜1年)
目的は、選んでもらうこと。そして決まったあとは、気持ちをつなぐこと。
- 月1回以上
- 見学、選考、内定のそれぞれの段階で内容が変わります
- 内定を出したあとの連絡については、美容学生の内定辞退を防ぐに詳しくまとめました
卒業した学生
消さないでください。 他社に入った学生が、2〜3年後に転職を考えることがあります。在学中に良い印象を持っていたサロンは、そのときの候補になります。
ただし、連絡の内容は変えてください。新卒向けの案内を送り続けると迷惑になります。年に1〜2回、近況を伝える程度に。
送り分けができていないと、何が起こるか
ブロックされる
いちばん多い失敗です。学生は複数のサロンのLINEを追加していて、自分に関係のない連絡が続くアカウントから順番にブロックしていきます。
一度ブロックされると、こちらからは何もできません。2年後に選考の案内を送ろうとしても、届きません。
「自分に向けて送られたものではない」と伝わる
2年生に見学の案内が届く。1年生に、入社手続きの連絡が混ざる。一度でもあると、そのサロンの連絡は読み飛ばされるようになります。学生同士はよく話すので、こういう話は広がります。
翌年の判断ができない
学年も、きっかけも記録していないと、今年はどこから何人来たのかが分かりません。来年どこに力を入れるかを、勘で決めることになります。
送りすぎないための目安
| 相手 | 頻度の目安 |
|---|---|
| 1年生 | 2〜3か月に1回 |
| 2年生(選考前) | 月1回 |
| 2年生(内定後) | 月1〜2回 |
| 卒業生 | 年1〜2回 |
迷ったら、少ないほうを選んでください。送らなくて失うものより、送りすぎて失うもののほうが大きいからです。
なお、LINE公式アカウントは送った通数に応じて費用がかかります。絞り込まずに全員へ送ると、読まれない人にまで費用を払うことになります。分けることは、費用の面でも効きます。
卒業年度で分けて送る
私たちが提供している「QJ Manager」は、サロンのLINE公式アカウントにつないで使う採用管理ツールです。学年の分け方については、次のように使えます。
- 友だち追加の直後に、学校・卒業年度・希望職種を自動で聞き取ります。あとから聞く手間がありません
- 卒業年度で絞り込んで、その学年だけに送れます。1年生に内定者向けの案内が届くことがありません
- 選考の段階(見学済み・内定など)でも絞り込めます
- 知ったきっかけが記録に残り、年度ごとに「どこから何人来て、何人内定したか」を比べられます
- 友だち追加用のQRコードを置き場所ごとに分けて作れるので、店頭・学校・フェアのどこから来たかが自動で分かります
- 写真にリンクを付けた配信ができるので、1年生向けの近況報告が作りやすくなります
就職フェアの直後の連絡については就職フェアは参加して終わりではないに、学年ごとの声のかけ方の例も含めてまとめています。あわせてご覧ください。
まとめ
- 秋は2年生の内定と1年生の見学が重なる。同じ文面を全員に送ると、どちらにも合わない
- 分けるときは学年ではなく卒業年度。学年は毎年ずれるが、卒業年度はずれない
- 連絡先を交換したその場で、卒業年度・学校名・知ったきっかけの3つを聞く
- 1年生は薄く長く(2〜3か月に1回)、2年生は濃く頻繁に(月1回以上)
- 卒業した学生も消さない。年1〜2回、内容を変えて続ける
- 迷ったら少ないほうを選ぶ。ブロックされると、2年後に届かなくなる
いまお持ちの学生の連絡先のうち、卒業年度が分かっているのは何人でしょうか。
分からない方は、送り分けの対象から外れているのと同じかもしれません。
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