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就職フェアは参加して終わりではない。その後の連絡が新卒採用の決め手になる

 株式会社セイファート

就職フェアのブースで美容学生がサロンの説明を受けている様子
就職フェアのブースで美容学生がサロンの説明を受けている様子

フェアから1週間後、学生の記憶に残っているのは「よく話したサロン」ではありません。「その後も連絡が来ているサロン」です。

就職フェアに出て、ブースに30人の学生が来てくれた。名簿も集まった。それなのに、見学に来たのは2人だけだった。こうした話は珍しくありません。

美容学生にとって、就職フェアはサロンを知る場であって、決める場ではありません。決めるのは、そのあと実際に店舗を見てからです。フェアはそこへ向かう入口にすぎません。

入口をくぐった学生と、どう関係を続けるか。そこで採用数が決まります。

フェア当日に学生が置かれている状況

学生の側から見ると、フェア当日はこうなっています。

  • 1日で10社以上のブースを回る
  • どのサロンでも似たような説明を聞く
  • 資料とノベルティを大量に持ち帰る
  • 帰るころには、どれがどのサロンの話だったか混ざっている

つまり当日にどれだけ丁寧に説明しても、数日経てば大半は忘れられます。これは説明が悪いからではなく、量が多いからです。

当日にやっておくこと

その後の連絡を成立させるために、当日のうちに次の2つを済ませておきます。

1つ目は、連絡が取れる状態にしておくこと。 紙の名簿だけでは連絡が始まりません。住所を書いてもらって郵送する流れは時間がかかるうえ、学生が見るとは限りません。その場でLINEの友だち追加まで済ませておくと、翌日から連絡できます。QRコードを1枚置いておき、読み取ってもらうだけで済む形にしておくのが確実です。

2つ目は、誰が来たかを記録しておくこと。 学校名と学年だけでも構いません。あとの連絡の中身が変わります。学年が分からないと、1年生に「見学に来てください」と送ってしまい、逆に2年生に「まずは知ってください」と送ってしまいます。

紙に書いてもらった内容を後日入力する方法だと、繁忙期には手が回らず、そのまま数週間が過ぎます。その場で記録が残る形にしておくと、翌日から動けます。

フェアの翌日から見学までの流れ

連絡は、次の3回を目安にします。回数を多くするより、間隔と中身のほうが大切です。

いつ 送る内容
翌日 お礼と、当日話した内容の要点。長文にしない
1週間後 働いている人の様子が分かるもの。写真や短い動画
2〜3週間後 見学の案内。日程を具体的に示す

翌日の連絡は、その日のうちに送るより翌日のほうが読まれます。当日の夜は学生も疲れています。内容は短くして構いません。長い文章は読まれません。

1週間後の連絡では、条件の話をしません。学生が知りたいのは、そこで働く人がどんな人かです。先輩スタッフの1日、アシスタントが何年目で何をしているか。こうした内容のほうが届きます。

見学の案内では、「ご都合のよいときにご連絡ください」と書かないでください。学生からは連絡が来ません。自分から連絡するのに強い抵抗があるからです。「10/12(土)14時、10/19(土)14時が空いています」と具体的な日を示し、その中から選ぶだけにしてください。

学年によって伝えることが変わる

美容学生の就職活動は、1年生の春から始まります。フェアには1年生も2年生も来ています。同じ内容を送ると、どちらにも合いません。

学年・時期 学生の状況 伝えること
1年生の春〜夏 どんなサロンがあるかを知る時期 サロンの雰囲気、働いている人
1年生の秋〜2年生の春 見学に行く時期 見学の案内。ここが山場
2年生の春〜夏 面接を受ける時期 選考の流れ、条件
2年生の夏〜秋 内定が出る時期 入社までの流れ
2年生の冬 国家試験に向けた勉強の時期 連絡は控えめに。応援の一言まで

1年生に見学をすすめても早すぎますし、2年生の春に「まずはサロンを知ってください」では遅すぎます。フェアで学年を記録しておく意味は、ここにあります。

2年生の冬に連絡が多いと、負担になります。国家試験が終わるまでは、短い応援の言葉だけにしてください。

連絡が続かなくなる3つの理由

フェア後の連絡が途切れるサロンには、共通する事情があります。

1つ目は、担当者がサロンワークに入っていること。 美容室の採用担当は、多くの場合スタイリストが兼任しています。連絡は営業時間外になり、後回しになります。

2つ目は、誰に何を送ったか分からなくなること。 30人に個別に連絡すると、送った人と送っていない人が混ざります。2回目の連絡でこれが起きると、そこで止まります。

3つ目は、返事が来ない相手に送り続けにくいこと。 反応がないと、こちらから送るのをためらいます。しかし学生の側は、単に返事のタイミングを逃しているだけということが多くあります。

いずれも、誰がどの段階にいるかが一覧で見えていれば防げます。逆に言えば、それが見えない状態で個人の記憶に頼ると、必ずどこかで止まります。

フェアの成果を数字で見る

フェアに出た効果は、当日の来場者数では測れません。次の順で数えてください。

  • ブースに来た人数
  • 連絡が取れる状態になった人数
  • 見学に来た人数
  • 応募した人数
  • 入社した人数

この5つを並べると、どこで減っているかが分かります。ブースには来ているのに連絡が取れていないなら当日のやり方の問題ですし、連絡は取れているのに見学に来ていないなら、その後の連絡の中身の問題です。

段階ごとに数える考え方は、美容室の採用管理表の作り方で詳しくご説明しています。

QJ Managerでのフェア後の連絡

私たちが提供している「QJ Manager」は、サロンのLINE公式アカウントにつないで使う採用管理ツールです。フェアからその後の連絡までを、同じ画面で続けられるようにしています。

  • ブースに置いたQRコードを読み取ると、その場で名簿に載る。紙の書き写しが要らない
  • 学校名・学年・希望エリアを、学生がLINEで答えて登録される
  • どのフェアで登録した学生かが記録に残り、あとから絞り込める
  • 学年ごとに絞って、まとめて連絡を送れる
  • 見学の予約枠を示し、学生がその場で選んで予約できる
  • 前日・当日のリマインドが自動で届く
  • 返事をしていない相手が一覧で分かる

新卒採用でのご利用については美容学生の採用管理で、中途採用については中途採用向けのご案内でご説明しています。

まとめ

  • 就職フェアは「知ってもらう」場であって「決める」場ではない
  • 学生は1日で10社以上を回る。数日で大半は忘れられる
  • 当日にやることは、連絡が取れる状態にすることと、学校名・学年を記録すること(学校名の表記はそろえておく)
  • 連絡は翌日・1週間後・2〜3週間後の3回。見学の案内では具体的な日を示す
  • 学年によって伝える内容を変える。2年生の冬は控えめに
  • 連絡が途切れるのは、誰がどの段階にいるかが見えなくなるとき
  • フェアの効果は、来場者数ではなく見学・応募・入社の人数で見る

次のフェアの前に、当日どうやって連絡先を受け取るか、翌日に誰が何を送るかを決めておいてください。

当日の説明を磨くより、そこを決めておくほうが採用数は変わるのかもしれません。

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