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美容学校に求人票を送る。送る時期、必要な書類、先生に覚えてもらう方法

 株式会社セイファート

美容学校へ求人票を送っている場面のイラスト
美容学校へ求人票を送っている場面のイラスト

学校に送った求人票は、学生には届きません。先生に届くだけです。

美容専門学校の求人は、就職を担当する先生のところに集まります。そこから学生に見せるかどうか、誰に勧めるかを決めるのは、先生です。学生が自分で求人ファイルをめくることもありますが、実際に動くきっかけの多くは「先生に名前を出してもらえたかどうか」で決まります。

求人票は、学生に向けて書くものであると同時に、先生に向けて出すものです。 ここを分けて考えると、やることがはっきりします。

送る時期、必要な書類、そして先生に覚えていただくための動き方をまとめました。

学校は、直接求人を受け取れる

まず前提です。「学校に直接求人を出していいのか」と聞かれることがありますが、出せます。

職業安定法第33条の2により、学校は無料の職業紹介を行うことができます。美容専門学校の就職課が求人票を受け付け、学生に紹介できるのは、この仕組みによるものです。ハローワークを通す必要はありません。

多くの学校は、郵送・持参・FAXのいずれかで受け付けています。最近はメールやフォームの学校も増えています。

いつ送るか

美容専門学校は2年制が中心です。学生の動きから逆算すると、こうなります。

時期 学生の動き サロンがやること
1年生の春 情報を集め始める —
1年生の秋〜2年生の春 サロン見学に動く ここまでに名前を知られている必要があります
2年生の夏 面接 選考
2年生の秋 内定 内定者への連絡を始める
2年生の冬 国家試験 連絡は控えめに

求人票の受付は、**2年生になる年の春(3〜4月ごろ)**が中心です。学校の年度が4月始まりなので、そこに合わせて新しい年度の求人を集めます。

ただし学校によってばらつきがあります。前年の秋から受け付けるところも、通年で受け付けるところもあります。3月のうちに、送り先の学校へ一度電話で確かめてください。

求人票だけ待っていると、遅い

ここが大事なところです。

学生が見学に動き始めるのは、1年生の秋からです。つまり求人票の受付が始まる前に、学生はもうサロンを見始めています。 春に求人票を出して待っているだけでは、そのときにはすでに見学先が決まっていることがあります。

学校との関わりは、求人票より前から始まっています。新卒採用のはじめかたに1年の流れをまとめました。

何を送るか

1. 求人票

学校が用意している様式があれば、それを使います。無ければ、ハローワークの様式か、自社の書式でも受け取ってもらえることがほとんどです。

書く内容は、媒体に出す求人票と同じ決まりに従います。給与は仕組みまで、練習や講習の扱いも書く。美容室の求人票の書き方にまとめたとおりです。

学生向けなので、ここは必ず足してください。

  • デビューまでの年数(いまいるスタッフの実際)
  • 教えるのは誰か、どういう形か
  • 国家試験の前後にどう配慮があるか
  • 入社までの流れ

2. 青少年雇用情報シート

見落とされやすいのがこれです。若者雇用促進法により、新卒者向けの求人を出すときは、職場の情報を提供することが求められています。2016年3月から始まった仕組みです。

次の3つの区分から、それぞれ1つ以上を出します。

区分 具体的な項目
募集・採用に関する状況 過去3年間の新卒採用者数と離職者数、平均勤続年数
職業能力の開発・向上 研修の有無と内容、自己啓発の支援、メンター制度
雇用管理に関する状況 月平均の所定外労働時間、有給休暇の平均取得日数、育児休業の取得者数

美容室にとっては、書きたくない数字が並んでいるかもしれません。過去3年の離職者数、平均勤続年数。正直に書くと見劣りするのではないか、と感じるのは自然なことです。

それでも、ここは正直に書くことをお勧めします。数字を良く見せて入社していただいても、辞められれば翌年の数字がさらに悪くなります。 それよりも、研修の中身やデビューまでの支援を具体的に書いて、そちらで選んでいただくほうが続きます。

様式や求められる内容は変わることがあります。最新のものは、ハローワークか送り先の学校にご確認ください。

3. 会社案内・サロンの写真

必須ではありませんが、あると違います。先生が学生に説明するときの材料になるからです。文字だけの求人票より、店内の写真とスタッフの顔が見えるほうが、話しやすくなります。

先生に覚えていただく

ここからが本題です。求人票を送るだけなら、どのサロンもやっています。

送ったあとに、電話を1本

送ったあと、一度電話を入れてください。「先日お送りした求人票、届いておりますでしょうか」の一言です。これだけで、担当の先生の記憶に名前が残ります。

ただし、飛び込みでの訪問は避けてください。

美容学校の先生は、ほとんどが授業を持っています。就職の担当を専任で置いている学校は、多くありません。授業の合間に求人の対応をしているので、約束のない訪問は、お断りされるか、立ち話で終わるかのどちらかになります。

学校には、ほかにも何十というサロンから同じ連絡が届いています。すべての訪問を受けることは、時間の上でできません。

「求人票のことでご挨拶に伺いたいのですが、ご都合のよい時期はありますか」

電話でこう聞いて、日を決めていただく。これだけで、断る手間をかけるサロンから、話を聞いていただけるサロンに変わります。

会えるかどうかより、先生の時間を奪わない形で接点を作ることのほうが大事です。

学校が設けている場に乗る

こちらから訪ねなくても、学校の側が用意している場があります。

  • 求人票の受付期間
  • 学内の説明会、就職ガイダンス
  • 学校が引率するサロン見学
  • 就職フェア

ここに乗るほうが、先生の手間になりません。「いつ、どういう形で参加できますか」と電話で聞けば、案内していただけます。

先生に伝えることは、条件ではない

先生が知りたいのは、給与の額ではありません。「この子を預けて大丈夫か」です。

  • 新しく入った人が、最初の1年で何をするのか
  • 教える人は決まっているのか
  • 過去に自校の卒業生が入っているか。いまどうしているか
  • 辞めた人がいるなら、何が理由だったか

最後の項目まで正直に話せるサロンは、強いです。隠しても、学校には卒業生から伝わっています。

来ていただく

学校の先生をサロンに招くのは、いちばん効く方法のひとつです。実際に見た場所は、具体的に語れるようになります。

学校によっては、先生が見学の引率をすることもあります。そのときの受け入れ方は、美容学生のサロン見学、当日は何を見せるかにまとめました。

入った卒業生のことを、報告する

これがいちばん見落とされています。

自校の卒業生を採用したら、その後どうしているかを学校に伝えてください。 デビューしました、コンテストに出ました、店長になりました。年に一度の葉書でも構いません。

先生にとって、送り出した学生のその後は、いちばん気になることです。報告が来るサロンには、翌年も学生を勧めやすくなります。逆に、採って以降なにも連絡が来ないサロンには、勧めにくくなります。

やってはいけないこと

一斉発送だけで終わらせる

美容系の専門学校は全国に260校ほどあります。求人票や会社案内の発送を代行するサービスもあり、まとめて送ること自体は手間がかからず、有効です。知っていただく入口としては、これで足ります。

問題は、そこで終わってしまうことです。

一斉に送るものは、どの学校にも同じ内容です。先生から見れば、同じ時期に届いた何十通のうちの1通になります。これだけで名前を覚えていただくのは、難しいと考えておくほうがよいです。

二段構えにしてください。

  1. 面で送る。 代行サービスなどで、広く知っていただく
  2. 数校に絞って動く。 電話をかけ、日を決めて会いに行く

絞る順番は、いま在籍しているスタッフの出身校からです。卒業生がいるという事実ほど強い材料はありません。通える範囲かどうかも、あわせて見てください。遠い学校に送っても、学生は動けません。

学生に直接、強く接触する

学校を通さずに学生へ声をかけ続けると、学校との関係が壊れます。フェアや見学で知り合った学生と連絡を取ること自体は問題ありませんが、選考の進め方は学校の方針に合わせてください。

学校によって、内定の時期や複数応募の扱いに決まりがあります。先に確かめておくほうが安全です。

条件を学校ごとに変える

同じ職種で、A校には月給22万円、B校には20万円。学生同士はつながっています。必ず伝わります。

学校ごとの実績を残す

私たちが提供している「QJ Manager」は、サロンのLINE公式アカウントにつないで使う採用管理ツールです。学校とのお付き合いでは、次のように使えます。

  • 美容系の専門学校259校の名簿を持っていて、学生が選ぶと正式名称で登録される
  • 学校名がそろうので、表記ゆれで集計が割れることがない
  • 学校別に、見学・面接・入社の人数を書き出せる
  • 学校ごとに絞って連絡できる

学校別の数字が出ると、翌年どこへ足を運ぶかが決まります。勘で回る年と、数字を見て回る年では、1年の使い方が変わります。

新卒採用でのご利用については、新卒採用向けのご案内でご説明しています。

まとめ

  • 学校に送った求人票は、学生ではなく先生に届く。先生に向けて出すものでもある
  • 学校は職業安定法第33条の2により、直接求人を受理できる。ハローワークを通す必要はない
  • 受付は2年生になる春(3〜4月ごろ)が中心。ただし学校差があるので、3月のうちに電話で確かめる
  • 学生が見学に動くのは1年生の秋から。求人票だけ待っていると遅い
  • 求人票に加えて、青少年雇用情報シートが求められる。3つの区分からそれぞれ1つ以上
  • 離職者数や平均勤続年数は正直に。良く見せて入社いただいても、辞められれば翌年の数字が悪くなる
  • 郵送して終わりにしない。電話を1本入れる
  • 飛び込みでの訪問はしない。 先生は授業を持っていて、就職の専任も少ない。日は相手に決めていただく
  • 学内の説明会や就職ガイダンスなど、学校が設けている場に乗るほうが、先生の手間にならない
  • 先生が知りたいのは条件ではなく「預けて大丈夫か」
  • 入った卒業生のその後を、学校に報告する。これがいちばん見落とされている
  • 一斉発送は入口として有効。ただしそれだけで終わらせない。面で送り、数校に絞って動く
  • 絞る順番は、いま在籍しているスタッフの出身校から

今年、何校に求人票を送ったでしょうか。そのうち、担当の先生の名前を言える学校は何校あるでしょうか。

送った枚数ではなく、名前を言える学校の数が、来年の応募数になるのかもしれないのです。

参考:厚生労働省 若者雇用促進法のあらまし(青少年雇用情報)

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